お疲れさま

物の本に、「お疲れ様もご苦労様も間違った言葉」と書いてあった気がする。
年上の相手をねぎらうのは不適切だとか何とか。さもありなん。
基本的に、家臣が主君に声をかけるのは無礼だもんね。
上の者から言われて進言できるってスタンスのはずだから。
僕みたいな(常識のない)若者からすれば、敬語が喋れんでも、
「どっちでもいいじゃん、通じてるんだから」と思うけどね。
「英語は喋れんでも日本語(母国語)くらいちゃんと使おう」ってのは、もっともな意見。
てか、国語の授業は教える事が間違ってない?
それよりも、
外来語がめちゃくちゃに使用されている事実は、無視なのか。
邦楽の歌詞なんて酷いじゃないの? よく知らないけど。
この前、映画を観ていて、
「Do it now!!」という台詞部分を聞き取った。
で、字幕を見たら、「さっさとしろ!!」という意味だった。確かに。
となると、娘。の同タイトル楽曲はどのように解釈するべきか。
「それをするのは今なんだ!!」という意味ではないよな、思うに。
もちろん、言葉にはニュアンスがあるから使われ方に応じて意味が異なる。
例えば日本語で「ありがとう」は感謝の気持ちを表しているけれど、
「ありがた迷惑な気持ちを遠回しに表現している」こともある。「どうも」とか。
少なくとも、真っ当な感謝ではないだろう。便利だが。
ま、何も言わないよりは多少はマシか(どうかなぁ〜)。
時々(というか頻繁に)、字幕を見て「妙な表現してるなぁ」と感じる。
なかなか絶妙な言い回しにしているんだけどね。
専門用語って知らないとおかしな訳し方をしちゃうんだよね。
訳語がヘンっていう場合もあるけれど。
その場合、むしろ訳さずにカタカナで表記した方が分かりやすかったりする。
そう考えると、
言葉というのは「ちゃんとした意味」より「(一般的な)使われ方」が重要であって、
日本語や英語が入り交じっていても、別に不自然じゃないと思う。
そもそも漢字だって外来語なんだし。
ひらがなを男が使ってちゃ駄目でしょ(そりゃ言い過ぎか)。
やたらと横文字を併用する人がいるけれど、それでも構わないじゃないの。
ただ、通じない(にくい)だけ。
自分ではちゃんと理解しているんだけどね。なかなか難しいわ、言葉って。


追記。
文字は、「キャラクタ」というか「文字の形そのものでも意味を成す」から、
漢字表記とカタカナ表記とひらがな表記では印象が異なってしまう。
外来語も、その国の文字で表現した場合とカタカナ等に直された場合では違う。
漢字だと同音異字語とかあるが、それも同じこと。
「たなかれいな」と書くと、何だか「幼稚園児」の名前みたいだし。
田中麗奈」だと本名になるが、別の人だと勘違いされる。
小学生の頃、習ってない漢字が書けなくて、自分の名前が、
ひらがなと漢字を並べた字になっていて、すごく違和感があった。
昨今、名前にひらがなを使う人が増えたが、
そのまま文章中で書くと、ひらがなが連続する場合があり、不格好に感じる。
安倍なつみ」とか「田中れいな」とか、書くときに気をつかってしまう。
渾名を使って「なっち」「れいな」だから、「どないせいっていうんじゃい」って。
だから、不本意だが、「安倍」「田中」と書いたりするのだ。
「なっち」や「れいな」と書く方が感情を込めやすいのだが。


どうでもいいことに気をつかって、肝心なことへの配慮が欠けている。_| ̄|○