改めて、シングルクリップ集Vol.2に収録されている曲に対する、
短いながら、勝手ながら、それでも気持ちよくコメントさせて戴きますね。


・I WISH
メロディは言うまでもないが、歌詞がとても素敵な曲です。
日常の中に溢れた、ほんのちょっぴりの幸せ、そして優しさ。
それが夏の夜の星空みたく素敵に集まった唄だと感じます。
当たり前の日常を「平和」と呼ぶならば、
「平和」とは、当たり前のように見過ごされている「日常」なんだ、
と、この曲を聴く度に、思います。
「真に平和な世の中が訪れますように」と、SYURAは願います。


・恋愛レボリューション21
より進化したディスコサウンド
華麗なダンスミュージック。
ダイナミックなダンスステップ。
まさに、SYURAの大好きな曲です。
この曲は『LOVEマシーン』と似たような路線にある、と思います。
しかし、こちらは言うなれば「戦闘的」音楽。
「明るけりゃなんとかなるさ、未来はYO!」の『LOVEマシーン』に対し、
「未来を一緒に切り開いていこうぜ、BABY!」という、前向きな力強さがあります。
このことは、以降の曲に対しても言えるでしょう。
内なる「可能性」を呼び起こしてくれるような、元気が出てくる曲です。


ザ☆ピ〜ス!
梨華ちゃんが初センタを飾った曲ですね。
LOVEマシーン』以来、娘。の音楽は、一様にメッセージ性を高めています。
すなわち、「もっと元気に」「もっと明るく」「もっと幸せを」
「不景気」と言われ続け、元気のない世の中に対して、
「事件」「事故」が多発して、人々の心さえ荒んでいる(ような)現代に対して、
「私たちと一緒に元気になりましょうよ!」という、力強いメッセージ。
簡単に言えば、聴いていて「とてもHAPPY!」な曲が増えました。
おそらく、それがつんく♂Pのコンセプトだったと思います。
日常にある「ささやかな幸せ」が見過ごされている時代にこそ必要な唄ですね。


Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜
5期メンバ加入後のシングルです。
これは、娘。の分岐点にある曲だと思います。
メッセージ性は、音楽だけでなく、あらゆる「芸術」において求められています。
ですが、だからといってメッセージは、絶対に必要な要素とは限りません。
むしろ、何気ない雰囲気の中から必要なモノだけ取り出す行為こそ、
「メッセージ」と呼ぶべきなのだと思います。
「生きる」とか「愛する」といったメッセージは、
それを中心に示さなくても、気持ちが分かる人にはすぐに伝わるものです。
あえて前面に押しだすことで、かえって曲や歌詞の価値が下がるかもしれません。
「メッセージ」を隠した、つまりは、
「エンターテインメント」としての第1歩を飾った曲ですね。
・・・などと難しく考えるまでもなく、
5期メンバの加入を祝福して、
また、お馴染みのつんく♂P「こんなんもええんちゃう?」が炸裂した曲、
と考えるのが素直でしょうか?


・そうだ!We're ALIVE
タイトル通り、「生きている」ことについて唄っています。
何となく、「哲学」っぽい唄ですね。
音楽だけでなく、歌詞も非常に分かりやすくて、好きです。
当初からのコンセプトではあったと思うのですが、
この曲を境にして、娘。の曲はもう1つのメッセージ性を帯びていきます。
すなわち、「青春」というコンセプト。


・Do it! Now
かと思えば、一転して「オトナっぽい曲」へ。
後藤真希の卒業を意識して作られたからかも知れません。
これもまた「恋愛」をイメージさせた曲なんでしょうが、
SYURAにとっては、むしろ「友情」を感じさせる曲です。
まさに後藤真希の卒業にピッタリですね。
「どんなに辛くて、お互いが道を違えることになろうとも・・・」
「それでも私たちは、同じゴールを目指して輝き続けるだろう」


ここにいるぜぇ!
一言で言えば、この曲は「前向きなひとりぼっち」を表しています。
「夢」というのは、大概誰しもが抱くモノです。
だけど、それを叶えることは容易ではなく、諦めなければならないかも知れません。
「何がしたいのか?」「何をするべきなのか?」
問い自体は簡単なのに、答えを出すために必要な時間や自由が、ない。
だけど、この曲を聴く度に思います。
どんなに不幸でも、私はいまこうして生きている。
私に「命」というモノがある限り、私は生きなければならない。
「生きる」ということは、そういうこと。
「義務」でも「責任」でもなく、それは「私」が「私」であることなんだ、と。

『歌は国境を越えて
どこまでも続くよ♪』

歌でさえ国境を越えられるのだ。
目の前の壁を越えることくらい、君たちにできないはずがない。
そんな心強い「勇気」を気付かせてくれる唄です。


5期メンバが加入したことで、また時代の流れも合い重なって、
「個性」と呼ばれる「個人の魅力」が尊ばれるようになりました。
娘。のメンバそれぞれに「役割」あるいは「担当」が生まれ、
各人が自分の魅力をアピールできるような場をもつようになります。
先を行った者、出遅れた者、いろいろいましたが、
今ではどのメンバも皆、自分の「存在価値」というモノに気付いている、
また、ファンであるSYURAたちも、彼女たちの「存在」を認め始めているでしょう。


「もっと個性を出そう」と言われてもピンときませんでしたが、
娘。の唄やダンス、あるいはバラエティ番組等に出演する彼女たちに触れると、
その度に「個性というのは自分で見つけるモノなんだ」と思いました。
もちろん、一部には「予め敷き定めた個性」と感じられる部分もあります。
けれども、それに対して「イエス」か「ノー」で答えるのは、
やはり自分でしかないのです。その事を娘。から教わりました。


明日は、Vol.3について・・・と言いたいところですが、
まだ購入していないので、今までとは違う方法でコメントさせて下さい。
といっても、残ったシングルVをすべて一気に語るのではなく、
何曲かピックアップしていき、できる限りテーマを同じにしたいと思います。