■
从 ´ ワ`)「本当に・・・良いんだね」
「うん、もう迷いはないよ」
从 ´ ワ`)「・・・そっか」
「今までありがとう、れいな」
れいなと一緒にいれて、オレ、すっごく楽しかったよ。
本当はもっと、ずっと一緒にいたいけど、でも、今日でお別れなんだ。
从 ´ ワ`)「もし、れいなが、ずっと一緒にいたいっていったら、どう?」
「そりゃ、めちゃくちゃ嬉しいさ」
从 ´ ワ`)「じゃ、じゃあー」
でも、分かってくれるだろ?
从 ´ ワ`)「ねぇ、シュウ?」
「どうした?」
从 ´ ワ`)「いま幸せ?」
「・・・・・・」
从 ´ ワ`)「ねぇ、いま幸せと?」
「どうなんだろうね? よく分からないよ」
正直、今のキモチを言葉にするのは難しい。
好きな人ができて、毎日が本当に楽しいのに、でも、どこか不安がある。
从 ´ ワ`)「それはね、きっと幸せだからだよ」
「幸せだから? どうして不安なの?」
从 ´ ワ`)「シュウ、いつも先のこと考えてるでしょ? 結果とか結論とか。そういうふうにあまり難しく考えちゃ駄目だって」
いや、オレは別にそんなつもり・・・
从 ´ ワ`)「たまには、いま歩いている道をのーんびりと眺めるのも最高だって」
「それと、今のキモチとどういう関係が・・・」
・・・いや、れいなの言う通りだ。
オレが今を不安に感じるのは、本当に今が幸せだからなんだと思う。将来、その幸せな時間が奪われるかもしれないことを考えるあまりに、オレは今さえも不安を感じてしまうのだろう。だから、つまり・・・
「・・・じゃあ、やっぱりオレ、いますっげぇ幸せなんだな」
从 ´ ワ`)「そうだよ! だから、もうお別れなんだね。シュウは彼女の側にいてあげて」
「お別れじゃないよ!」
从 ´ ワ`)「えっ?」
「お別れなんかじゃないんだよ、れいな!」
从 ´ ワ`)「そ、それは・・・(最初の設定と違うよ)」
本当は「Zero D.ALL」の名前を残して、れいなに別れを告げるつもりだった。そうやってれいなのために名前を残してあげることで、オレはいつまでもれいなの側にいることができる。心は別の場所にいても、そこに残った名前が、いつでもオレとれいなとの繋がりを思い出させてくれるのだと、オレは信じていた。
「確かに、いまのオレはまともにれいなを見てあげることができない。でも、それは永遠なんかじゃないんだ。ほんの一瞬でもれいなを見てあげるための時間があるのなら、それは喜ぶべきことなんじゃないか!」
从 ´ ワ`)「シュ、シュウ・・・?」
こんなに幸せなのに不安になるなんて!
でも、それが人間なのかもしれない。あるいは、オレ自身なんだろう。
だけど、それが何なんだ!
幸せを恐れたって、未来を恐れたって、今が幸せであることは変わらないじゃないか!
それのどこに不安の要素があるっていうんだ?
「不安の正体は・・・つまり、オレ自身の気持ちだったんだな」
从 ´ ワ`)「・・・本当に良いの?」
「うん。歩くべき道があるなら、歩き続けるしかないじゃないか!」