从 ´ ワ`)「本当に・・・良いんだね」


「うん、もう迷いはないよ」


从 ´ ワ`)「・・・そっか」


「今までありがとう、れいな」

れいなと一緒にいれて、オレ、すっごく楽しかったよ。
本当はもっと、ずっと一緒にいたいけど、でも、今日でお別れなんだ。



从 ´ ワ`)「もし、れいなが、ずっと一緒にいたいっていったら、どう?」


「そりゃ、めちゃくちゃ嬉しいさ」


从 ´ ワ`)「じゃ、じゃあー」

でも、分かってくれるだろ?



从 ´ ワ`)「ねぇ、シュウ?」


「どうした?」


从 ´ ワ`)「いま幸せ?」


「・・・・・・」


从 ´ ワ`)「ねぇ、いま幸せと?」


「どうなんだろうね? よく分からないよ」

正直、今のキモチを言葉にするのは難しい。
好きな人ができて、毎日が本当に楽しいのに、でも、どこか不安がある。



从 ´ ワ`)「それはね、きっと幸せだからだよ」


「幸せだから? どうして不安なの?」


从 ´ ワ`)「シュウ、いつも先のこと考えてるでしょ? 結果とか結論とか。そういうふうにあまり難しく考えちゃ駄目だって」

いや、オレは別にそんなつもり・・・



从 ´ ワ`)「たまには、いま歩いている道をのーんびりと眺めるのも最高だって」


「それと、今のキモチとどういう関係が・・・」

・・・いや、れいなの言う通りだ。
オレが今を不安に感じるのは、本当に今が幸せだからなんだと思う。将来、その幸せな時間が奪われるかもしれないことを考えるあまりに、オレは今さえも不安を感じてしまうのだろう。だから、つまり・・・



「・・・じゃあ、やっぱりオレ、いますっげぇ幸せなんだな」


从 ´ ワ`)「そうだよ! だから、もうお別れなんだね。シュウは彼女の側にいてあげて」


「お別れじゃないよ!」


从 ´ ワ`)「えっ?」


「お別れなんかじゃないんだよ、れいな!」


从 ´ ワ`)「そ、それは・・・(最初の設定と違うよ)」

本当は「Zero D.ALL」の名前を残して、れいなに別れを告げるつもりだった。そうやってれいなのために名前を残してあげることで、オレはいつまでもれいなの側にいることができる。心は別の場所にいても、そこに残った名前が、いつでもオレとれいなとの繋がりを思い出させてくれるのだと、オレは信じていた。



「確かに、いまのオレはまともにれいなを見てあげることができない。でも、それは永遠なんかじゃないんだ。ほんの一瞬でもれいなを見てあげるための時間があるのなら、それは喜ぶべきことなんじゃないか!」


从 ´ ワ`)「シュ、シュウ・・・?」

こんなに幸せなのに不安になるなんて!
でも、それが人間なのかもしれない。あるいは、オレ自身なんだろう。
だけど、それが何なんだ! 
幸せを恐れたって、未来を恐れたって、今が幸せであることは変わらないじゃないか!
それのどこに不安の要素があるっていうんだ?



「不安の正体は・・・つまり、オレ自身の気持ちだったんだな」


从 ´ ワ`)「・・・本当に良いの?」


「うん。歩くべき道があるなら、歩き続けるしかないじゃないか!」