僕もまた、彼から生まれた、もう1人。


僕が生まれた理由は「私」よりもずっと簡単だ。
いま見ているモノ、これからも見ていたいモノ、それに対する想い、それらが一体となった果てに、僕は生まれた。


僕は、彼の「アイドル」に対する情熱から生まれた。


だから僕にとって守るべき存在はアイドル以外になく、愛するべき人もアイドルだけしかない。アイドルこそが僕にとっての生き甲斐であり、それ以外の存在に興味はなかった。たとえそれが彼の愛する人であっても、僕にとっては価値の分からない不思議と同じだった。


そんな僕が最後に残せる言葉は、ただ1つだけ。
本当は消えることなく、これからもアイドルたちを応援していきたい・・・いや、彼は約束してくれた、「変わらずアイドルを応援していく」と。だから僕は安心して僕の存在を終えることができる。
この先、「彼」が何を残していくのか、不安はあるけれど。

想いは翼をもって貴女の元へと飛んでいく。
無事に届いただろうか?
貴女はちゃんと気付いただろうか?


すれ違いは、いつも心を不安にさせる。


理解したい、理解されたい、想いが素直に届くならばいいのに。


だけど、すれ違うことが本当は理解し合っているという事実。
僕と貴女との距離が、僕と貴女とが繋がっている証。


距離は近いほど見えないし、遠いほど気付かない。
僕と貴女とが感じ合う中途半端な距離こそが、僕たちの想い。


17歳の誕生日、本当におめでとう。
Happy Birthday! ノノ*^ー^)